【鬼首温泉郷】吹上温泉・峯雲閣（宮城県鳴子町）

　鬼首温泉郷にはいくつもの温泉があるが、中でも滝壺が混浴露天風呂になっているということで有名な吹上温泉・峯雲閣へ行って来た。

　吹上温泉・峯雲閣の建物は少し入り組んだところにあり、その道を通っていくと、あまり広くない駐車場がある。人気宿なのか、ほぼ満車に近い状態だ。
　受付では、「アブがいるがそれでもよければ入浴できます」と言われる。「アブに刺された」と苦情を言う人がいるので、来客者に了解を取っているとのことだったが、言い方がちょっと感情的にも聞こえた。

　駐車場の混雑ぶりを反映するように狭い脱衣所はいっぱい。着替えを置くところも見つからないほどだ。
　まず内風呂を楽しむ。吹上温泉は、近隣の川原毛大湯滝などとは異なり強酸性温泉ではないようだ。

吹上温泉・峯雲閣の名物・川風呂～混浴の天然露天

　続いて、外へ出てみる。川沿いには、広めで四角い形をした石造りの浴槽がある。そしてその左手には、川を堰き止めて作ったワイルドな混浴露天風呂がある。
　混浴露天風呂に入るまでには、石だらけの川原をほんの少しだけだが歩かなければならない。滑りそうなので注意する。

　自然の川なのであたり前だが、風呂の中も石だらけ。若干足が痛くなるが、川の上に覆いかぶさるようにして生えている緑陰が心を癒してくれ、とてもリラックスできる。浴槽が広めなので、混雑はさほどでもない。混浴ということなので、若い女性もいる。
　目の前に見える滝は落差が2メートルほどしかないので打たれるにはちょうどよい強さだ。やはり滝の近くは深くなっており、深さ1メートル以上はあった。