桜ケ池クアガーデン（富山県南砺市）

　桜ケ池クアガーデンは、富山県南砺市(昔の城端町)にあるリゾート施設。
　温泉施設と共に、レストランやホテルなどを併設したリゾート施設で、結婚式などもできるらしい。

　とても豪華で立派な建物に入っていくと、まずは塩素のツーンとしたにおいが鼻をつく。
　一抹の不安を覚えつつも受付を済ませて過ぎていくと、今度は足マットが蒸れたような妙なニオイ。頭がくらくらしそうになる。
　だが、見た目はとてもきれいで、白を基調としたとても清潔なインテリアだ。脱衣所はオルゴールのBGMが流れていて、産婦人科のようだ。

　内湯の湯温がとても熱かったので、まずは露天風呂のほうへ。
　先客はじいさんと孫の家族連れ。子供が浴槽で泳いでいたが、入っていったらすぐに泳ぐのをやめた。

　湯船岩組みで横に細長い形状。足を伸ばすと、反対側の岩に足があたりそう。大きさは20人ぐらいが入れるほど。
　3月半ばなのに雪がちらほらと舞っていたのだが、風呂の上に屋根がかかっているので、あまり気にならない。
　お湯はちょうどいい湯加減だが、強烈な塩素臭がするので、気持ちよいとはいいがたい。
　塩素臭は内風呂も同様、かなりのものだった。内風呂の湯口は、かすかに白くなっていたので一定程度の温泉成分は含まれているものと推察される。

　脱衣所に掲げられていた温泉分析書によると、泉質はナトリウム・塩化物泉とのことだった。また、

温泉成分を希釈するため加水し、入浴に適した温度を保つため加温しています
衛生管理のため循環ろ過装置を使用し、富山県公衆浴場条例の基準を満たすため塩素系薬剤を使用しています

というような表示もあったが、「温泉成分を希釈するため加水」ということの意味がわからない。
また、条例の基準を満たすために「塩素系薬剤を使用」せざるを得ないというのは、富山県に限った話ではないが、おかしなことだと思う。

　風呂から出て、ロビーのようなところでくつろいでいたが、どうも落ち着かない。
　内装はとても立派で、白い壁に薄ピンクの高級そうなタイルの床、そして見たこともないような大型のテラコッタ鉢に観葉植物が植えられている。
　これはこれでとてもいいのだけど、どうもバスタオルで頭を拭くようなところではない。他の客もの思いなのか、あまりロビーには人はいなかった。
　ここに訪れる人は、近所のおっさんやおばさんが多いようだけど、実際は若い女の子に似合うような場所のような気がする。