【塩原温泉】元湯温泉・大出館(栃木県那須塩原市)
塩原温泉・元湯温泉・大出館の日帰り温泉入湯記
元湯温泉・大出館は、塩原温泉の中心部から15分ほどの元湯温泉にある宿のひとつ。元湯温泉にはもう2つの宿があるが、それらとは少し離れており、実質的には一軒宿だ。
入り口には、とちぎにごり湯の会の会員であることを示す掲示がなされている。
フロントの若旦那はいかにも温泉好きという感じで、湯の特長などを親切にお知らせしてくれた。ここ大出館には、全国的にも珍しい真っ黒なお湯が湧出しているとのこと。期待しながら浴室へ向かう。
まずは、その真っ黒なお湯を楽しめるという内湯へ。
先客は5~6人ほど。混浴なので、女性も普通に入っている。バスタオル巻きは禁止のようだが、にごり湯なので、それほど気にせずにはいることができるようだ。
湯船は2つあり、ひとつは墨の湯と呼ばれる真っ黒なお湯、もうひとつは白濁したお湯だ。
墨の湯のほうは、「墨」という言葉にふさわしく、真っ黒だ。黒っぽいお湯というのは他にもあるが、たいがいはコーヒー色など、多少茶色がかっているのだが、ここ大出館の墨の湯に限っては真っ黒だ。黒い湯の華が浮いているといった程度の温泉にも入ったことはあるが、これほどまでの真っ黒なお湯は初めてだ。
透明度も10センチほどで、よく温泉で見かける墨シャンプーのような感じだ。
もう一方の浴槽は、対照的に白濁したお湯が張られている。同じ施設なのに、全く反対の色をした温泉が湧出しているとは、摩訶不思議だ。
いったん服を着て、もうひとつの浴室へ行く。こちらには混浴の内湯と混浴露天風呂がある。幸い先客は誰もいない。
お湯はいずれも白濁だ。かなり濁りが濃く、泉質の濃さをうかがわせる。飲んだ感じも、かなり硫黄っぽかった。
[2006年10月07日入湯]
元湯温泉・大出館の地図
●住所:栃木県那須塩原市湯元塩原